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ラポール動物病院 | 神戸市東灘区御影 | 犬・猫の診察 手術

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抗癌剤治療

近年、動物の高齢化に伴い、悪性腫瘍の患者さんも増えています。悪性腫瘍の治療にはヒトの医療と同様に、外科手術・抗癌剤治療・放射線治療の3つが中心となります。中でも全身性にできる白血病やリンパ腫などは抗癌剤治療が第一選択となります。また、一部の腫瘍では外科的に摘出した後に再発・転移を予防する目的で抗癌剤を補助的に使用することがあります。抗癌剤の治療の目的は生活の質“Quality of Life:(QOL)”を向上させ、一日でも長くご家族と過ごせるようにすることです。

抗癌剤の効果

腫瘍の種類によって抗癌剤が効きやすいものとそうでないものとがあります。例えば犬の多中心型リンパ腫では無治療であれば生存期間が約1~2か月とされるのに対して、抗癌剤治療を行うことによって、余命が平均約1年に延び、抗癌剤を使用した20~25%では余命が2年以上に延長すると報告されています。また、犬の血管肉腫の場合、手術のみの場合、余命は2か月程ですが、手術と抗癌剤を組み合わせることにより余命を平均約6か月にすることが可能といわれています。ただ、ヒト医療に比較して、動物の抗癌剤治療はまだまだ歴史が浅く、大規模な研究論文がなく、少数例を対象にした症例報告を元に抗癌剤の選択を行わなければならない場合もあります。そういった場合、抗癌剤によるメリット、デメリットをよく考えた上で治療を選択する必要があります。

抗癌剤の副作用

ヒト医療の場合、腫瘍の根治を目指すことが多いため、抗癌剤の投与量も多く副作用も強く出ることが多いですが、動物の抗癌剤治療の目的は、生活の質(QOL)の向上が最も重要になるため、ヒトで用いられる抗癌剤の量とは全く異なります。そのため、一般的に副作用はそれほど強くありません。最もよくみられる副作用が、消化器毒性(食欲の低下・下痢・嘔吐)と骨髄抑制(白血球減少・貧血・血小板減少)です。ヒトの抗癌剤治療でみられるような、ひどい吐き気や脱毛の症状はほとんど認められません。しかし、副作用が全くない訳ではなく、個体差もあります。一般的には、80~90%で副作用は出ず、10~20%で軽度の副作用が認められ、入院を要するような重度の副作用が出る確率は5%程度といわれています。また、1%以下ですが抗癌剤投与により死に至る副作用も報告されています。

抗癌剤の投与期間

抗癌剤の投与期間や回数は、腫瘍の種類によって異なります。病院で毎週1回の投与が必要なものや、3週間に1回投与のもの、自宅で1週間に3回お薬を飲ませるものもあります。病院での投与が必要な場合、治療日当日の午前中に連れてきていただき、身体検査や血液検査などを行った後、抗癌剤の投与を行い、夕方5時~7時位にお迎えに来ていただきます。抗癌剤の投与には注射で行うものや点滴で2時間ほどかけて行うものなど抗癌剤の種類によって異なります。

抗癌剤の費用

抗癌剤の費用は使用する薬剤の種類や体重などによって大きく異なります。詳しくは当院獣医師にご相談ください。

抗癌剤治療中の注意点

抗癌剤投与後48時間以内の尿・便・吐物には、抗癌剤の成分が排泄されています。そのため、抗癌剤投与後48時間は必ず手袋を着用し、排泄物を絶対に手で触らないようにしてください。特に妊娠中の方やお子様がいらっしゃる家庭では、近づかせないように十分気を付けてください。

ケース:リンパ腫のネコちゃん

抗癌剤治療

抗癌剤治療前
(組織生検を行うために毛刈りを行っています)

抗癌剤治療

抗癌剤治療後

抗癌剤治療

抗癌剤治療風景

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